January 19, 2012

Googleのself-driving carをミタ


年が明けて間もないその日、友人とサンフランシスコで昼食会をし、うららかな午後の日差しの中ハイウェイ280を南下していると、ピカピカしたものを回転させながら通り過ぎる車がいきなり眼中に。一瞬、パトカーか、と思いましたが、そうではなく噂に聞いていた、かのGoogleのself-driving carではありませんか。グレーのプリウスに大きくGoogleのロゴ、上で回転しているのはLIDARセンサー。自動操縦車といっても、前部座席に人が2人ちゃんと乗っていました。目下のところ、完全無人の車両が公共道路を走ることが合法なのは米国ではネバダ州だけだそうです。ネバダ州で合法なのはGoogleが説得したからだとか。

自動操縦車の実物が走っているのを見たのはこれが始めて、かなり感激しました。しばらく尾行しつつ、走りながら右に左に車を近づけて中を覗き込み、写真を取ったりとはしゃいでしまいました。そのGoogle車はハイウェイでかなり人目を引いていましたが、ひょっとしたら私の方が目立っていたかもしれませんね。大昔、学生時代に履修したArtificial Intelligence(人工知能)の授業を思い出しました。使われていた教科書にはニューラル・ネットワークを利用したAlvinnという実験段階にある自動操縦車らしきものの記述があり、そのビデオを見た記憶があります。Artificial Intelligenceというロマンのある響きに心躍らせながら履修したクラスでしたが、サイエンス・フィクションから思い描く世界と、当時実現可能だった現実との乖離になんとなく落胆しながらLispで色々なプログラムを書きました。あれからかなりの年月が経過して、ついにGoogleの実験車がハイウェイを走行しているのを目撃したのです。John McCarthyは去年他界してしまいましたが。アップルはiPhone 4SでSiriの実装をリリースしたし、ずっと長い間サイエンス・フィクションの世界で思い描いていたものが、ようやく現実のプロダクトになるのを体験するのはわくわくしますね。今年もAI分野では面白い発表が沢山ありそうです。














ハイウェイで撮影したGoogle車の写真をFacebookに投稿したら「Like」ボタンを押してくださった方が多数いましたので、ブログでも公開することにしました。

そんな訳で、新年おめでとうございます。本年度もよろしくお願いいたします。